USB-Cの急速充電は、充電器・充電される機器・ケーブルの3つがそろってUSB PD(USB Power Delivery)に対応しているときに使えます。充電器のW数が大きくても、ケーブルが対応していなければ、その電力は出ません。60Wを超える電力は、eMarkerという認証ICを搭載した専用のケーブルが必要です。
この記事では、バッファローの解説ページをもとに、USB PDの基本と、充電器とケーブルの選び方をまとめます。
(確認元:バッファロー「【かんたん解説】USB PD(USB Power Delivery)とは?おすすめの対応機器の選び方もご紹介」(2026年6月現在の記載)。確認日:2026年10月27日)
USB PDとは
- USB Implementers Forumが定めた規格で、USBケーブルで、データ転送と柔軟な高出力の電源供給を同時にできます
- 従来のUSBは、Type-A/micro-Bケーブルで最大4.5W、急速充電規格のUSB BC 1.2で最大7.5W。3A対応のType-Cケーブルなら最大15Wでした。電圧が5V固定で、最大電力が小さかったためです
- USB PDは、5Vを超える複数の電圧を使えるようにして、最大100Wの電力に対応しました。さらに、USB PD EPR(Extended Power Range)では最大240Wまで対応します。ケーブルはUSB Type-Cに統一されています
- 規格は更新されてきました。2015年のUSB PD 3.0(2017年にPPS機能を追加)、2021年のUSB PD 3.1(240WまでのEPRを追加)、2023年10月のUSB PD 3.2(SPR AVS機能を追加)です。バッファローによると、2026年6月現在、USB PD 3.2が最新で、現在販売されているUSB PD充電器の多くはUSB PD 3.0以上に対応しています
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まず知っておきたい4つの注意
| 注意 | 内容 |
|---|---|
| ① Type-Cなら必ず使えるわけではない | USB PDはType-Cポートで対応していますが、すべてのType-Cポートでは使えません。機器のType-CポートがUSB PDに対応しているか、仕様を確認します |
| ② ケーブルも対応が必要 | 充電器と機器だけでなく、ケーブルもUSB PDに対応したものを使います。ケーブルは60W(3A)、100W(5A)、EPRの最大240W(5A)のものがあります |
| ③ 60W超はeMarkerが必要 | 60Wを超える電力を使うには、eMarkerと呼ばれる認証ICチップを搭載した専用のケーブルが必要です |
| ④ Type-Aポートは対象外 | USB PDの規格が使えるのはType-Cポートだけです。USB Type-Aポートは、USB PDを利用できません |
充電器のW数の選び方
バッファローが示す、接続する機器別の一般的な出力の目安は、スマートフォン18〜40W、タブレット・PC 30〜65W、高性能PC 100〜140Wです。
USB PDは、接続した機器に合わせて出力を変える規格なので、最も出力の大きなモデルなら、ほとんどの機器に対応できます。ただし、出力が大きいほど充電器は大きく、価格も高くなります。バッファローは、持ち運びや価格を抑えたいときは、メインでつなぐ機器が求める出力を基準に選ぶことを勧めています。
- 20〜30Wモデル:スマートフォンやアクセサリーの充電向け。小型で持ち運びに便利
- 65Wモデル:一般的なノートPCやタブレットの充電までカバーできることが多い
- 100W対応モデル:一般的なノートPCに加え、タブレットやスマホの同時充電もできる
- MacBook Pro(16インチ)のような高性能ノートPCへの充電や、複数台の同時充電には、さらに出力の大きいモデル(140W・240Wなど)が向く、とされています
充電するデバイスの仕様によっては、給電能力が足りない場合があります。お使いのデバイスの仕様で、必要なW数を確認してください。
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ポート数と同時充電
- Type-Cポートを1つだけ備えたものから、複数のType-CポートやType-Aポートを備えたものまであります。同時に充電する機器の数に合わせて選びます
- 複数のポートを同時に使ったときの出力の割り振りは、製品ごとに違います。同時充電の時の出力は、製品の仕様表で確認します
- GaN(窒化ガリウム)を使った充電器は、使っていない従来の充電器より、小型軽量にできます。Type-Aポートも付いた製品なら、持ち運ぶ充電器の数を減らせます
買う前の確認の順番
- 充電したい機器(スマホ・タブレット・ノートPCなど)が、USB PDに対応しているかと、必要なW数を、機器の仕様で確認する
- 充電器の最大出力と、Type-Cポートの数を確認する(同時に使う機器の数も考える)
- ケーブルがUSB PDに対応しているか、60Wを超えるならeMarker付き(100W/5A対応)かを確認する
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まとめ
- USB PDの急速充電は、充電器・機器・ケーブルの3つが対応しているときに使える。Type-Cポートでも、すべてが対応しているわけではない
- 60Wを超える電力には、eMarker付きのケーブルが必要。Type-AポートはUSB PDを使えない
- 充電器のW数は、メインでつなぐ機器が必要とする出力を目安に選ぶ(バッファローの目安:スマホ18〜40W、タブレット・PC 30〜65W、高性能PC 100〜140W)


