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防水等級(IPX4・IP68)の見方|イヤホン・スマートウォッチ・スマホの注意

製品に書かれている「IPX4」「IP68」などの表記は、IPコード(保護等級)です。IPの後ろの2つの数字(または記号X)が、固形物(ほこり)と水の浸入に対する保護の度合いを表します。ただし、「防水」「防滴」と書かれていても、水に沈めてよい、お風呂やプールで使える、という意味とは限りません。どんな試験で確かめた等級か、製品の注意書きを確認することが大切です。

この記事では、ソニーとAppleの公式ページをもとに、IPコードの読み方と、イヤホン・スマートウォッチ・スマホなどで確認することをまとめます。

(確認元:ソニー「[Xperia Tablet] 防水・防滴・防塵の概要、および注意事項」(最終更新2025年3月11日)、ソニー パブリックディスプレイ「保護等級(防塵・防滴)について」、Apple「AirPods Pro・AirPods 3・4・5の汗や水への耐性について」「Apple Watchの耐水性能について」「iPhone 7以降の防沫性能、耐水性能、防塵性能について」。確認日:2026年10月27日)

IPコードの読み方

IP(Ingress Protection)は、異物と水の浸入に対する保護を規格化したもので、IEC(国際電気標準会議)の規格にもとづき、日本ではJIS C 0920「電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)」で定められています(ソニー)。表記は「IP+第一記号(固形物)+第二記号(水)」の順です。たとえば、IP68なら固形物6・水8、IPX4なら固形物は試験していない(X)・水4です。

記号 固形物(ほこり)に対する保護(第一記号)
5 粉塵(直径75μm未満)が入っても、所定の動作と安全性を損なわないように保護されている(防塵)
6 粉塵が内部に侵入しない(耐塵)。ソニーの試験の説明では、粉塵が入った装置の中で8時間かくはんしても、内部に塵埃が侵入しない
記号 水の浸入に対する保護(第二記号)
IPX4 いかなる方向からの水の飛まつによっても有害な影響を受けない(防滴)
IPX5 いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない(ソニーの試験の例:内径6.3mmのノズルで、約3mの距離から約12.5L/分の水を3分以上注ぐ)
IPX6 いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても、内部に浸水の形跡がない
IPX7 規定の圧力・時間で一時的に水中に入れても、内部に浸水の形跡がない(ソニーのタブレットの例:常温の水道水・静水の水深1mで、約30分放置)
IPX8 製造者が決めた条件で、連続的に水中に置く場合に適する。原則として密閉された構造(ソニーのタブレットの例:水深1.5mで約30分)

IPX7とIPX8の水深・時間の条件は、製品やメーカーごとに違います。同じ「IP68」でも、Appleは機種によって、最大水深6m・4m・2mでそれぞれ30分までの条件を示しています。

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メーカーが示している例と注意

製品 Appleの説明
AirPods Pro(初代) IPX4。運動や汗に対応するが、水泳やシャワーなど水中のスポーツには使えない。MagSafe充電ケースとワイヤレス充電ケースは、耐水・耐汗ではない
AirPods Pro 2(Lightning)・AirPods 3 IPX4。本体と充電ケースの両方が、この等級
AirPods Pro 2(USB-C)・AirPods 4 IP54(防塵・耐汗・耐水)。本体と充電ケースの両方が、この等級
AirPods Pro 3・AirPods 5 IP57(最大水深1mで30分まで)。本体と充電ケースの両方が、この等級
Apple Watch Series 1 IPX7。水没させることは勧められていない
Apple Watch Series 2以降 ISO 22810:2010にもとづく50m。ただし、Series 2以降が使えるのは、プールや海など浅い水域での水泳までで、ダイビング・水上スキー・高速の水流は、Ultra以降だけが使えます(Ultra以降は100m)。ストラップは、耐水でないもの(ステンレスや革など)がある
iPhone 7以降 機種によって、IP67(最大水深1m・30分)またはIP68(最大水深6m・4m・2mのどれか・30分)。水泳や入浴での使用は避ける

Appleは、「耐水(water resistant)」と「防水(waterproof)」は違うとして、水泳やシャワーでAirPodsを使わないよう案内しています。

等級は「新品時の試験結果」

  • Appleは、耐水・耐塵の性能は永続的なものではなく、時間とともに低下する可能性があると説明しています。AirPodsとApple Watchは、耐水性を再チェックしたり再シールしたりできません
  • iPhoneについて、Appleは、液体による損傷は保証の対象外としています
  • ソニーのタブレットの案内では、カバー(SDカードスロットや外部接続端子のカバー)をしっかり閉じた状態で防水・防滴・防塵の性能を発揮します。防水性能を維持するため、異常がなくても2年に1回の部品交換をすすめています(Xperia Tablet Zの注記)
  • ソニーの説明書にも、IPX4相当の防滴仕様は水中で使える防水型ではないため、水中で使ったり、多量の水をかけたりしないようにと書かれている例があります

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避けたほうがよい使い方(Appleの案内から)

  • 水泳・シャワー・サウナ・スチームルーム・水上スキーなど、高速の水流や高温多湿の場所での使用(AirPodsとiPhoneの場合)。Apple Watchは、Series 2以降は浅い水域での水泳まで、Ultra以外は水上スキー・ダイビング・サウナを避けます
  • 石けん・シャンプー・香水・日焼け止め・溶剤などに触れさせること(防水シールや音響部品に影響することがあります)
  • 落とす、強い衝撃を与える
  • 濡れた後は、柔らかい乾いた布で拭き、十分に乾かしてから使う・充電する。iPhoneは、濡れた後、5時間以上あけてから充電や周辺機器の接続をするよう案内されています

買う前の確認

  1. 商品ページの「防水等級」が、どの部分に対する表記か(本体のみか、充電ケースやストラップも含むか)
  2. 使いたい場面(雨・汗・水洗い・プール・入浴)に合う等級か。IPX4は、飛まつを想定した防滴です
  3. 試験の条件(水深・時間)が書かれているか。書かれていないIP68やIPX7は、メーカーの説明を確認する
  4. カバーを閉じて使う製品か。使った後の乾かし方・手入れの注意書き

当サイトでは、防水をうたう次の製品を紹介しています。表記や条件は、各製品の説明で確認してください。

イヤホンのコーデックはBluetoothのコーデックの違い、アクションカメラのメモリーカードはmicroSDカードの規格表示の見方で説明しています。

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まとめ

  • IPコードは「IP+固形物(5・6など)+水(4〜8など)」。IPX4は飛まつに耐える防滴で、水に沈めて使える防水ではない
  • IPX7・IPX8やIP68は、水深・時間の条件が製品ごとに違う。シャワー・入浴・プールで使えるかは、メーカーの案内で確認する
  • 耐水性能は時間とともに低下することがある。ケースやストラップなど、本体以外が対象外のことがある