バイク用(乗車用)ヘルメットを選ぶときは、まずPSCマークの有無を確認します。PSCマークがない乗車用ヘルメットは、法律で販売が禁止されています。そのうえでSGマーク(賠償制度つきの認証)やJIS規格の表示を見て、自分のバイクの排気量に合う規格かを確かめます。125cc以下用に限定された規格があるためです。
この記事では、JAFと製品安全協会の案内をもとに、3つの表示の違いと、買う前に確認することをまとめます。
(確認元:JAF「バイクのヘルメットはどんな点に気を付けて選べばいいですか?」(2023年11月現在の記載)、製品安全協会(SGマーク)「よくある質問」。確認日:2026年10月27日)
PSC・SG・JISの違い
| 表示 | 位置づけ | 押さえるポイント |
|---|---|---|
| PSCマーク | 国が定めた安全基準に適合した製品に表示される。法律上の義務 | PSCマークがないものは、乗車用ヘルメットとして販売することが法律上禁止されています。乗車用ヘルメットは、消費生活用製品安全法の特定製品(使用上危険性の高い製品)です |
| SGマーク | 製品安全協会が定めた認定基準に適合した製品を示す。法律上の義務ではない | 製品の欠陥による人身事故には、最高1億円までの賠償措置があります。SG基準はPSC基準と同等かそれ以上で、SGマークとPSCマークは同じラベルに並んで表示されていることがほとんどです |
| JIS規格 | 日本産業規格にもとづく任意の規格 | JISマークの制度はありますが、製品の欠陥による賠償措置はありません。排気量125cc以下用が「JIS1種」、排気量無制限が「JIS2種」です |
JAFは、このほかに、世界でも厳しい安全テストを行うSNELL規格があると紹介しています(任意の規格です)。
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排気量125cc以下用の規格に注意
- SGとJISには、排気量125cc以下用に限った規格があります
- SGマークの125cc以下用のヘルメットをかぶって、125cc超のバイクに乗った場合、上で説明した賠償を受けられない可能性があります(JAF)
- ハーフ型ヘルメットのほとんどは125cc以下のバイク用です。126cc以上のバイクにハーフ型で乗っても、ライダーに法的な罰則はありませんが、自分を守るために、車格に合ったヘルメットを選ぶようJAFは案内しています
法律で決められているヘルメットの基準
JAFによると、大型・普通自動二輪車は、乗車用ヘルメットをかぶらずに運転してはいけません(道路交通法第71条の4)。乗車用ヘルメットの基準は、道路交通法施行規則第9条の5で次のように定められています。なお、製品安全協会のFAQでは、一般原動機付自転車(原付)も、バイク用ヘルメットの着用が法令で義務とされる例として挙げられています。
- 左右・上下の視野が十分にとれること
- 風圧でひさしが垂れて視野を妨げない構造であること
- 著しく聴力を損ねない構造であること
- 衝撃吸収性があり、帽体が耐貫通性を有すること
- 衝撃で簡単に脱げないよう固定できるあごひもがあること
- 重量が2kg以下であること
- 人体を傷つけるおそれのある構造でないこと
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ヘルメットの形の違い
| 形 | JAFが示す特徴 |
|---|---|
| フルフェイス型 | 顔全体を覆い、最も安全性が高いとされる。重く、視野は狭め。防風性が高い |
| ジェット型 | 視野が広く開放感がある。眼鏡をかけたまま脱着できる。事故の際、覆われていないあごや顔を受傷する危険がある |
| システム型 | あご部分を開閉できる(閉めればフルフェイス型、開ければジェット型と同じ)。部品が多く重くなりがち |
| オフロード型 | 大きなバイザーやゴーグルの装着が前提。オフロード走行に特化している |
| ハーフ型 | 軽く開放感があり安価。頭部を覆う面積が小さく、安全性は他の型より低い |
サイズの測り方と試着
- 頭囲は、眉の上で、額のいちばん張り出した位置から水平に一周させて測ります
- 測った数字に近い表記サイズを試着し、あごひもを締めるところまで試します。留め金を自分で締められるかも確認します
- ちょうど良いサイズは、少し窮屈に感じます。かぶっているうちに頭が痛くなる場合は、着脱式の内装を交換して調整できることがあります
- 眼鏡をかけている場合は、ヘルメットが眼鏡に干渉しないか、締め付けで眼鏡がゆがまないかも確認します
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ヘルメットの寿命と、SGマークの扱い
- 転倒して衝撃を受けた場合、見た目に変化がなくても、内側の衝撃吸収ライナーがつぶれていることが多く、安全性能が下がっています。使用を中止します。新品でも、転倒による強い衝撃を一度でも受けたら同じです(JAF)
- 使っていなくても、経年変化で寿命は下がります。JAFは、SGマークの有効期限が購入後3年と設定されていることから、大手メーカーでは3年を目安に買い替えを推奨していると紹介しています
- 製品安全協会によると、SGマークの賠償制度の有効期間は品目ごとに設定されていて、期間を過ぎた製品は、未使用でも使用を控えて買い替えるよう案内しています
- SGマークははがさないでください。はがすと、賠償制度を受けられなくなるおそれがあり、同じラベルに並んでいるPSCマークもはがすことになります
ヘルメットを選ぶ時
商品ページや本体で、PSCとSGの表示と、対象の排気量を確認します。サイズは頭囲を測り、可能なら試着します。当サイトでは、次のヘルメットを紹介しています。
- コミネ HK-190 ネオレトロヘルメット
- デイトナ DN-011RC カーボンフルフェイスヘルメット
- FUKUSEI バイクヘルメット FF868
- HJC i80 ヴェリー(フリップアップ型)
- HJC V10(フルフェイス型)
- デイトナ ジェットヘルメット DN-007PJ
- アライ SZ-G バイクヘルメット
まとめ
- PSCマークは販売の条件(法律上の義務)。SGマークは任意の認証で、賠償制度がある。JISは任意の規格で、賠償制度はない
- SGとJISには排気量125cc以下用の規格がある。バイクの排気量に合うものを選ぶ
- 転倒で衝撃を受けたら使用を中止する。SGマークの有効期間を過ぎたら買い替える


