テレビの音をサウンドバーで聞くとき、HDMIケーブル1本でつなげるのがARC(オーディオリターンチャンネル)です。つなぎ方の基本は、テレビとサウンドバーの両方の「ARC」(またはeARC/ARC)と書かれたHDMI端子に、ARC対応のHDMIケーブルでつなぐこと。ケーブルを挿しただけでは音が出ない場合は、HDMI連動(CEC)やテレビ側の設定を確認します。
この記事では、シャープ(AQUOS)とヤマハの説明書、ヤマハの解説記事をもとに、ARCとeARCの違い、つなぎ方、音が出ない時の確認をまとめます。メニューの名前は機種ごとに違うため、お使いの機種の取扱説明書も確認してください。
(確認元:シャープ AQUOS 取扱説明書「他機器との接続」、ヤマハ SR-B20A オンラインマニュアル「テレビを接続する」、Yamaha Music「How to Connect a Sound Bar to a TV with HDMI ARC」(2021年6月)。確認日:2026年10月27日)
ARCとeARCの違い
| ARC | eARC | |
|---|---|---|
| しくみ | テレビのチューナーなどの音声を、HDMIケーブルでサウンドバーやAVアンプへ送る(HDMI 1.4で導入) | ARCを強化した規格(HDMI 2.1で導入)。「e」はenhanced(強化) |
| 送れる音声(ヤマハの解説) | 圧縮された5.1chまで(光デジタルと同じ範囲)。7.1chは送れない | 非圧縮の192kHz/24bit、5.1ch・7.1chの非圧縮音声のほか、DTS-HD Master Audio・DTS:X・ドルビーTrueHD・ドルビーアトモスなどの圧縮形式も扱える。リップシンク(音と映像のずれ)の補正がある |
| 必要なもの | テレビとサウンドバーの両方がARCに対応 | テレビとサウンドバーの両方がeARCに対応。eARCの機能をフルに使うには、新しいウルトラハイスピードのHDMIケーブルが望ましい(古いケーブルも使えるが、すべての機能は使えない) |
eARCはARCと互換性があります。ヤマハの解説によると、ARCの弱点として、セットトップボックスなどの音声がわずかに遅れてリップシンクの問題が出ることがあり、HDMIの配線が長い(15フィート=約4.6mを超える)と信号が弱くなることがあります。
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ARCと光デジタルの違い
- どちらもアナログ(RCA)より音質が上で、圧縮された5.1chまで扱える。7.1chは扱えない
- 光ケーブルはHDMIよりシールドが良く、干渉を受けにくい(ヤマハの解説)。7.1chや、ドルビーアトモスなどの音声を送りたい場合は、eARCに対応した機器が必要です
- ARCに対応していないテレビやサウンドバーなら、HDMIケーブルに加えて光デジタルケーブルでつなぎます(ヤマハのSR-B20Aの説明書)
つなぎ方
- テレビのHDMI端子のうち、「ARC」または「eARC/ARC」の表示がある端子を探します(機種によってはHDMI1だけです。シャープのAQUOSの説明書の例(2T-C32シリーズ)では、ARCはHDMI1端子に接続したときのみ使えます。機種によって違うため、お使いのテレビの説明書で確認します)
- サウンドバーのHDMI出力(ARC端子)と、テレビのARC端子を、ARC対応のHDMIケーブルでつなぎます。ARCに対応していないケーブルだと、音が出ない・途切れる・ノイズが混ざるといった症状が出ることがあります(シャープの説明書)
- ブルーレイレコーダーやゲーム機、動画配信の端末などの機器は、テレビ側のHDMI端子につなぐ構成が一例です(ヤマハのSR-B20Aの説明書)。サウンドバーのHDMI入力につなぐ構成もあるため、機種の説明書で確認します
- eARCを使うテレビでは、設定が必要な機種があります。シャープのAQUOSでは、「サウンド」→「音声調整」→「詳細設定」→「eARC」を選び、「オン」にします
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音が出ない時の確認
- 端子が合っているか:テレビ・サウンドバーとも、ARC(eARC/ARC)の表示がある端子につないでいるか
- HDMI連動(HDMIコントロール/CEC)がオンか:ヤマハのサウンドバーでは、ARCを使うときにサウンドバー側のHDMIコントロールをオンにします(SR-B20Aの初期設定は「オン」)。テレビ側でも、多くの場合、HDMI連動の機能を設定画面で有効にする必要があります(機種によって名前が違い、非対応のテレビもあります)
- ケーブルがARC対応か:古いケーブルや、長いケーブルを使っていないか。ヤマハの説明書は、HDMIロゴ入りのケーブルを使い、信号の劣化を防ぐためなるべく短いものを使うよう案内しています
- テレビ側の音声出力の設定:テレビの設定で、音声の出力先が内蔵スピーカーではなく、外部のオーディオ機器になっているかを、テレビの取扱説明書で確認します
- つなぎ直したあと:シャープの説明書は、HDMIケーブルや電源コードを抜き差ししたり、接続方法を変えたときは、すべての周辺機器の電源を入れた状態で、テレビの電源を入れ直すよう案内しています
- 光デジタルでつないだ場合:シャープの説明書によると、この接続ではテレビ側で音量調整ができません。サウンドバー側で調整します
テレビ・サウンドバーを選ぶ時
買う前に、テレビとサウンドバーの両方にARC(できればeARC)の端子があるか、使いたい音声形式(ドルビーアトモスなど)に両方が対応しているかを確かめます。当サイトでは、次の製品を紹介しています。
- JBL BAR 300 と デノン DHT-S217K の比較
- ソニー HT-X8500 と デノン DHT-S217K の比較
- JBL BAR 300 と ソニー HT-X8500 の比較
- ヤマハ YAS-209
- REGZA 65E670R
- ハイセンス 50E50S 50V型 4Kスマートテレビ
テレビで4K放送を見る条件は4K放送を見るための条件で説明しています。
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まとめ
- ARCは、テレビの音をHDMI1本でサウンドバーに送る機能。eARCは強化版で、非圧縮の音声やドルビーアトモスなども扱える
- テレビとサウンドバーの両方のARC(eARC/ARC)端子を、ARC対応のHDMIケーブルでつなぐ。機器は、テレビ側のHDMI端子につなぐ
- 音が出ない時は、端子・HDMI連動のオン・ケーブル・電源の入れ直しの順に確認する


