Wi-Fi 6・6E・7は、世代の違う無線LANの規格です。大きな違いは、Wi-Fi 6Eが6GHz帯を使えるようにした拡張で、Wi-Fi 7はその上に、複数の周波数帯を同時に使うMLOや、320MHz幅などを加えた規格という点です。どれも、ルーターと端末の両方が対応していないと、その機能は使えません。
この記事では、バッファローの解説ページ・FAQと総務省の資料をもとに、3つの規格の違いと、ルーターを選ぶときの確認点をまとめます。速度の数値はすべて理論上の最大値で、実際の速度は製品や環境で変わります。
(確認元:バッファロー「Wi-Fi 6E 到来!分かりやすく解説します」「『Wi-Fi 7』とは?」、バッファロー FAQ「Wi-Fi 7 についてよくある質問」「Wi-Fiルーターの周波数帯の違いについて」、総務省 電波利用ポータル「無線LANの屋外利用/上空利用について」。確認日:2026年10月27日)
Wi-Fi 6・6E・7の違い
| 規格 | 使う周波数帯 | 特徴 |
|---|---|---|
| Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax) | 2.4GHz帯・5GHz帯 | Wi-Fi 6(6E)の最大通信速度は理論値で9.6Gbps |
| Wi-Fi 6E | 2.4GHz帯・5GHz帯・6GHz帯 | Eは「Extend(拡張)」。Wi-Fi 6の通信方法を6GHz帯にも使えるようにした規格。日本では2022年9月に6GHz帯が使えるようになった |
| Wi-Fi 7(IEEE 802.11be) | 2.4GHz帯・5GHz帯・6GHz帯 | Wi-Fi 6(6E)をベースに、変調方式・最大ストリーム数・最大帯域幅を改善。最大通信速度は理論値で36Gbps(MLO利用時) |
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Wi-Fi 6Eの6GHz帯が使える理由と注意
- バッファローによると、日本で2022年9月に追加された6GHz帯は5945〜6425MHz(480MHz幅)で、160MHz幅のチャンネルを新たに3本から選べます(5GHz帯は2本)。チャンネルが増えるぶん、干渉の少ないチャンネルを選びやすくなります
- 6GHz帯では、5GHz帯にあるDFS(気象レーダーなどのレーダー波を検知するとチャンネルを移動し、移動先の確認のために60秒間Wi-Fiを停止する仕組み)による通信切断が発生しないと説明されています
- 6GHz帯は、通信距離が長くなると2.4GHz帯・5GHz帯より電波が弱くなりやすい特徴があります。ルーターから離れた場所や別の階では、2.4GHzに接続したほうが安定する場合があります
- 総務省の資料は6GHz帯を5925〜6425MHzと表記しています(バッファローの解説は5945〜6425MHz)。そのうち、屋内限定のLPI(Low Power Indoor)は屋外で使えず、屋外で使えるのは、弱い出力(EIRP25mW以下)のVLP(Very Low Power)に限られます
Wi-Fi 7で加わったもの
| 機能 | 内容(バッファローの説明) |
|---|---|
| MLO(Multi-Link Operation) | 2.4GHz・5GHz・6GHzのうち複数の周波数帯を同時に使える。通信容量が増えて速度が上がり、干渉を受けても影響のない帯域を使えるため、遅延が起きにくくなると期待されている |
| 320MHz幅 | 一度に使える帯域幅が160MHz幅から320MHz幅に広がり、従来の2倍の通信速度になる(6GHz帯のみ) |
| 4096QAM | 1024QAMから4096QAMに変わり、速度が1.2倍に。近距離の通信で有効 |
| Multi-RU | 1ユーザーに複数のRU(周波数の割り当て単位)を割り当てられ、周波数の利用効率が上がる |
Wi-Fi 7の36Gbpsは、MLO(2.4GHz 4ストリーム+5GHz 8ストリーム+6GHz 8ストリーム)を使った場合の理論値です。バッファローは「すべてのWi-Fi 7対応機器が、すべてのWi-Fi 7の機能に対応するわけではない」と注意しています。
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ルーターと端末の対応
- Wi-Fi 7で通信するには、ルーター(中継機)と、スマートフォンやパソコンなどの端末の両方がWi-Fi 7に対応している必要があります。MLOなどの機能ごとに、端末の対応も必要です
- 古い規格の端末とも、同じ周波数帯が使えるなら互換性があり、通信速度が遅いほうの規格で通信します。異なる周波数帯を使う場合は、通信できません(たとえば、6GHz帯に対応していない端末は、6GHz帯では接続できません)
- 電波法で出力の上限が決まっているため、Wi-Fi 7にしても最長の飛距離は伸びません。ただし、干渉や遅延に強い技術を使うため、つながりにくかった場所がつながりやすく感じることはあるとされています
ルーターを選ぶ時の確認点
- 手持ちのスマホやパソコンが、どの規格・どの周波数帯に対応しているか(端末の取扱説明書や仕様表)
- 6GHz帯を使うなら、ルーターも端末も6GHz帯(Wi-Fi 6E以降)に対応しているか
- 製品の表記の「11529+5764+688Mbps」のような数字は、周波数帯ごとの理論値です。実際の速度は、環境(距離・壁・同じ周波数を使う機器の数)で変わります
- 一般的な対処として、家の広さや階数によって1台では電波が届かないときは、メッシュ(複数台で網を作る方式)や中継機の利用も検討します
当サイトでは、次のルーターなどを紹介しています。
- TP-Link Wi-Fi 7 ルーター BE3600
- ASUS GT-BE98(Wi-Fi 7)
- Amazon eero Max 7(Wi-Fi 7)
- WSR-1800AX4-BK(Wi-Fi 6)
- Amazon eero 6+ と他社メッシュWi-Fiの比較
- GIGABYTE X870E AORUS ELITE WIFI7(Wi-Fi 7対応マザーボード)
PCの対応はWindows 11の要件の確認、USB-Cの充電はUSB-C・PD急速充電の見方で説明しています。
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まとめ
- Wi-Fi 6EはWi-Fi 6に6GHz帯を加えた規格。Wi-Fi 7は、MLO・320MHz幅・4096QAMなどでさらに速度と安定性の向上をねらった規格
- 速度の数値は理論値。機能を使うには、ルーターと端末の両方の対応が必要で、周波数帯が合わないと通信できない
- 6GHz帯は障害物や距離に弱い。離れた場所では2.4GHzが安定することもある


