東京都の最高峰「雲取山」とは?|日本百名山の魅力と特徴
雲取山(くもとりやま)は、東京都・埼玉県・山梨県の県境に位置する標高2,017mの名峰。
東京都で唯一の2,000m峰であり、堂々と「日本百名山」に名を連ねる人気の山です。
山頂からは富士山、南アルプス、奥秩父の稜線が一望でき、首都圏にいながら本格的なアルプス級の展望を味わえます。
アクセスしやすい一方で、どの登山口も行程が長く、充実感と達成感を求める登山者に最適。
ベストシーズンは新緑の5〜6月と紅葉の10〜11月。夏は午後の雷雨、冬は積雪と凍結に注意が必要です。
代表ルートは「鴨沢(奥多摩側)」と「三峯神社(秩父側)」で、いずれも山頂直下の「雲取山荘」に宿泊すれば安全で快適な登山が楽しめます。
雲取山の地形・位置・眺望の特徴
関東平野の最奥にそびえ、奥秩父主脈の一角をなす雲取山。
山頂は広く整備され、一等三角点や道標があり、初心者でも安心して展望を満喫できます。
晴天時には富士山の秀麗なシルエットや南アルプスの白峰三山、秩父山地のスカイラインまで見渡せるため、星空撮影や風景写真の聖地としても知られています。
登山の難易度とおすすめシーズン
新緑と紅葉シーズンは路面が安定し、日照時間も長いため登山初心者にも最適。
体力度は「中〜上」で、健脚者なら日帰りも可能ですが、初回は1泊2日が安心です。
冬季(12〜3月)は積雪・凍結が多く、軽アイゼンや防寒装備が必須。
雪山初心者には難易度が高いため、経験者の同行やツアー利用を推奨します。
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雲取山の登山ルート徹底ガイド(鴨沢・三峯・石尾根)
「雲取山 登山」の王道は鴨沢ルートと三峯神社ルート。
経験者には石尾根ルートも人気です。
いずれも総距離が長く、計画と装備が成果を左右します。
初めての雲取山は、道標が明瞭で歩きやすい鴨沢→雲取山荘泊が最も安全です。
鴨沢ルート(奥多摩/初回の定番)
JR奥多摩駅から西東京バス「鴨沢」へ。
小袖乗越—堂所—ブナ坂—小雲取山—雲取山—雲取山荘という安定の王道。
勾配はほどよく、道標が明瞭で迷いにくいのが強み。健脚者は日帰り可ですが、初回は1泊2日でゆとりを。
- 想定CT目安:登り4.5〜5.5h/下り3.5〜4.5h(個人差大)
- 見どころ:ブナ帯の静かな森歩き、山頂の大展望
- 注意点:下りの終盤は疲労が出やすい。ヘッドランプ必携
三峯神社ルート(秩父/展望の稜線)
西武秩父駅からバスで三峯神社へ。
霧藻ヶ峰—白岩山—大ダワ—雲取山荘—雲取山と稜線をつなぐロングトレイル。
景観は抜群だが、アップダウンが続くため体力配分が鍵。冬季は凍結・積雪で難易度上昇。
- 想定CT目安:片道約6h前後(無雪期)
- 見どころ:奥秩父の眺望、霧藻ヶ峰からの雲海チャンス
- 注意点:風の通りが強い稜線。寒風対策と補給計画を
石尾根ルート(奥多摩駅発のロング&ダイナミック)
奥多摩駅から石尾根を一気に詰める、アップダウンと累積標高を稼ぐ強者向け。
鋸尾根のような局所的難路は避け、七ツ石山—小雲取山—雲取山へ。
経験者向けで、CT超過リスクとエスケープを考慮した夏〜秋の長日程が無難。
- 想定CT目安:登り6.5〜8h/下り5〜6.5h(個人差大)
- 見どころ:主稜の大展望、縦走の達成感
- 注意点:補水とエネルギー管理、撤退判断の明確化が必須
季節・経験別のルート選び
- 初めて&3シーズン:鴨沢 → 雲取山荘 → 山頂 → 鴨沢
- 展望重視の健脚:三峯 → 雲取山荘 → 山頂 → 鴨沢(縦走)
- 経験者のロング:奥多摩駅 → 石尾根 → 山頂 → 雲取山荘
※最新の通行情報は出発直前にも再確認を。状況により巻き道や林道に通行注意/通行止が出る場合があります。
雲取山荘と計画の立て方(予約・装備・天候リスク)
雲取山荘の予約・テント情報
予約開始は原則「3か月前」。繁忙期は早めに確保を。
テント泊は現地申込が基本ですが、収容・天候で運用が変わることもあるため、直前まで公式情報を必ず確認しましょう。
- 宿泊プラン:2食付き/素泊まり(混雑期は要事前確認)
- 支払い・受付:山荘の案内に従う(早着で混雑回避)
- マナー:携帯トイレ・ゴミ持ち帰り、就寝時間遵守
装備チェック(通年・冬季)
通年は登山靴、レイン上下、ヘッドランプ、予備保温着、行動食・水、地図アプリ&紙地図、ファーストエイドを基本に。
冬季(12〜3月目安)は軽アイゼン/チェーンスパイク、保温手袋、バラクラバ、サングラス、断熱ボトルを追加。
「雪山初心者向きではない」という実感記録も多く、積雪期は経験者同伴やガイドツアーを検討。
天候・積雪期の判断軸
- 想定リスク:積雪・凍結・強風・ホワイトアウト
- 撤退基準:風速・体感温度・視程で明文化し、計画書に記載
- 直前情報:ビジターセンター・山荘発信を前日/当日に再確認
冬季や悪天候の無理な日帰りは避け、雲取山荘泊で余裕のある安全計画に。
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雲取山 登山者のよくある悩みと対処法
日帰りの可否と体力度
鴨沢往復は健脚なら日帰り可能。ただし歩行時間が長いため、初めては1泊2日が安心。
三峯は稜線のアップダウンが続き健脚向け。
石尾根は経験者専用のロングと考えましょう。
最新の通行情報・安全面
林道・巻き道の一部で通行注意/通行止が出ることがあります。
計画段階と直前の二重チェックを習慣化し、状況に応じてルート変更・撤退判断を。
補給・水・トイレ
- 補給:行動食は行程時間+余剰分を。こまめに摂取
- 水:発汗量を想定し、季節に応じて携行量を増減
- トイレ:山荘・登山口を活用。混雑期は携帯トイレ携行
ナビゲーション
地図アプリと紙地図の併用が基本。モバイルバッテリーは容量に余裕を。
分岐では標高差・地形把握で位置を常時更新。
雲取山 周辺のホテル・旅館を上手に選ぶ(楽天トラベル活用)
前泊向け(奥多摩・青梅方面)
前泊はJR青梅線沿線が便利。
早朝バスで鴨沢へ移動しやすく、チェックアウト後の動線も良好。
温泉併設・駐車可・早朝朝食やおにぎり対応など登山者フレンドリー条件を重視しましょう。
下山後向け(秩父・三峯方面)
三峯起点/終点なら秩父市内に宿をとり、温泉&グルメで疲労回復。
西武秩父駅周辺は飲食店や土産も豊富で、荷物預けから観光までの連携が容易です。
温泉/アクセス/価格帯の見極め
- 温泉:冷えた体の回復に有効。露天・サウナがあると快適
- アクセス:駅・バス停からの動線、終バス時刻、駐車場
- 価格帯:ハイシーズンは早期予約でコスト最適化
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はじめての雲取山 比較・検討チェックリスト
- 目的:達成感/展望/写真/星空
- ルート:鴨沢(初回向き)/三峯(展望健脚)/石尾根(ロング)
- 宿泊:雲取山荘の予約有無、2食/素泊まり
- 季節:新緑・紅葉中心、冬は経験要
- 交通:JR奥多摩駅—鴨沢/西武秩父—三峯神社
- 直前チェック:通行情報・天候・装備の最終確認
撮影主体なら星空撮影のマナー(赤色灯)や朝夕の光線条件も要チェック。
雲取山を安全に楽しむコツ(まとめ)
首都圏随一の達成感と大展望が同居する日本百名山・雲取山。
初回は鴨沢 or 三峯 × 雲取山荘泊で安全第一の計画を。
通行情報は出発直前に再確認し、天候悪化時は引き返す決断を最優先に。
下山後は温泉とグルメで体力回復。
宿選びは楽天トラベルで一括検索が便利です。
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