テスト概要
本記事では、Loxis EAをGBPJPY#・M1(2018.07.01–2023.07.02)でフォワードテストした結果を解説します。
Loxis EAは固定TP/SL・ブレークイーブン(BE)保護・時間帯フィルタ・スプレッド制限を備え、過剰取引を抑えるクールダウンで安定性を追求。
テストはTradexfin Limited口座・USD建て・初期証拠金$100/レバレッジ1:1000で実施。
ヒストリー品質99%と信頼性の高い条件で、ボラティリティ変化の激しい期間(ブレグジット後の不安定期、2020年コロナ相場、2022年の円安トレンド強化など)を跨いだ5年スパンの耐久テストとなりました。
結果として、総損益 +$499.60、PF 1.18、回復率 3.05、LR相関 0.94を記録。利益成長の滑らかさと復元力が光る内容です。
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パラメータ設定とその意味
パラメータ | 値 | 役割・コメント |
---|---|---|
MaxLossJPY | 1000 | 円建ての1日/取引損失上限の安全弁(ブローカー仕様依存)。小資金でも致命傷を避ける狙い。 |
MinLots | 0.01 | 最小ロット。超小口での段階運用に適合。 |
MaxLots | 0.01 | 最大ロット=最小ロットで固定ロット運用。過剰リスクを封じる設計。 |
LotStep | 0.01 | ロット刻み。固定ロットのため実質影響は軽微。 |
RiskReward | 0.1 | ロジック内部の比率パラメータ。FixedTPSLが有効のため実運用では影響小。 |
Slippage | 10 | 約定許容スリッページ。急変時の滑りを許容しつつフィルタリング。 |
MaxPositionPerSide | 1 | 片側最大保有1。ナンピン・過剰ポジションを禁止してリスク集中を抑制。 |
MagicNumber | 12345 | ポジション識別ID。複数EA運用時の管理に必須。 |
UseATR_TPSL | false | ATR連動のTP/SLは不使用。 |
ATR_Timeframe | 15 | ATR参照足。今回は不使用(将来の最適化余地)。 |
ATRPeriod | 14 | ATR期間。不使用。 |
ATR_TP_Mult | 30.0 | ATR連動TP倍率。不使用。 |
ATR_SL_Mult | 16.0 | ATR連動SL倍率。不使用。 |
UseFixedTPSL | true | 固定TP/SLを採用。戦略の安定性と再現性を担保。 |
FixedTP_pips | 240 | TP 240pips。伸びたトレンドを大きく取りにいく仕様。 |
FixedSL_pips | 80 | SL 80pips。RRは概ね3:1で期待値を確保。 |
FiboExpTPLevel | 135.0 | Fibo拡張TPの参照値。固定TP運用のため実影響は小。 |
FiboSLLevel | 90.0 | Fibo SL参照値。固定SL運用のため実影響は小。 |
BuyCooldownSec | 600 | 買い約定後10分のクールダウン。連続エントリー抑制。 |
SellCooldownSec | 600 | 売り約定後10分のクールダウン。過剰取引の抑制。 |
BE_Mode | 2 | BEの動作モード。含み益の一定水準で建値+αへ移動する安全機構。 |
BEExpPerc | 70.0 | 利益進捗の閾値。含み益の成熟度でBE実行を制御。 |
BETriggerPips | 160 | +160pipsでBE発動。大きめの伸びを確認してから利確保護。 |
BE_ATR_Mult | 1.5 | BEのATR連動幅。相場の荒さに応じて余裕を持たせる設計。 |
BE_pips | 5.0 | BE後は**+5pips**をロック。反転でも微益で逃げる。 |
MaxSpreadPips | 5.0 | スプレッドが広がる時間帯・指標時の無用な参入を回避。 |
AllowHedging | false | 両建て無し。管理の明瞭性・コスト面で有利。 |
PyramidSLMode | 0 | ピラミッディング無効。シンプルでブレない運用。 |
PyramidProfitPips | 60 | (ピラミッド時の利確幅)今回は無効。 |
EntryStartHour | 2 | 取引開始 02:00。超閑散~スプレッド拡大帯を回避。 |
EntryStartMinute | 0 | 同上。 |
EntryEndHour | 22 | 取引終了 22:00。NY後場の流動性低下を避ける。 |
EntryEndMinute | 0 | 同上。 |
フォワードテスト結果と詳細分析
指標 | 数値 |
---|---|
総損益 | 499.60 USD |
総利益 | 3,262.59 USD |
総損失 | -2,762.99 USD |
プロフィットファクター | 1.18 |
期待利得(Expectancy) | 0.79 USD/トレード |
最大ドローダウン(残高) | 74.51% (155.66 USD) |
最大ドローダウン(証拠金) | 77.16% (163.89 USD) |
総取引数 | 631 |
勝ちトレード数 | 223(勝率 35.34%) |
負けトレード数 | 408(負率 64.66%) |
最大連勝数 | 6 |
最大連敗数 | 11 |
平均勝ちトレード | 14.63 USD |
平均負けトレード | -6.77 USD |
リカバリファクター | 3.05 |
シャープレシオ | 0.42 |
Z-Score | -0.08(6.38%) |
AHPR / GHPR | 1.0056(+0.56%) / 1.0028(+0.28%) |
LR相関 / 誤差 | 0.94 / 56.57 |
証拠金維持率 | 2,556.35% |
ヒストリー品質 | 99% |
指標ごとの解説(強みと注意点)
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総損益 +$499.60|PF 1.18|回復率 3.05(強み)
固定ロット0.01かつ初期$100という超小口でも約5倍の増加幅を確保。
PFは1.18と堅実ながら、回復率3.05が示す通りDDからの持ち直しが速く、LR相関0.94は資産曲線のトレンド性(右肩上がりの持続)を裏付け。 -
期待利得 0.79 と勝率35%の関係(強み)
勝率は低めでも、TP:SL ≒ 240:80(約3:1)設計により平均利益14.63 > 平均損失6.77で期待値をプラスに。
いわゆる「低勝率・高RR」型で、トレンドを捉えた一撃が全体を押し上げる戦略です。 -
ドローダウン(注意点)
残高相対DD 74.51%は資金曲線の谷が深い局面があったことを示唆。
固定ロットでも相場の荒い局面では含み損が膨らみやすい点に留意。
ただし回復率3.05が示す通り、その後の増加トレードで十分に取り戻す力があります。 -
シャープ 0.42・Z-Score -0.08(補足)
シャープはやや控えめで、ボラが高いGBPJPYでのトレンド狙いらしい値。
Z-Scoreは偏りのないエントリー分布を示唆し、手法の一貫性が見られます。 -
保護機構(強み)
BEトリガー160pips & BE+5pipsで、伸びた後の反転を微益で逃す安全装置が機能。
MaxSpread 5pipsや時間帯フィルタ(2:00–22:00)、クールダウン600秒も過剰取引や悪条件エントリーを抑制しています。
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市場環境との関連性
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2018–2019:ブレグジット関連のヘッドラインでギャップや乱高下が多発。
スプレッド拡大やフェイクブレイクも多い時期ですが、MaxSpread 5pipsと時間帯制限が悪条件エントリー回避に寄与。 -
2020:コロナ相場で急変動とV字反発が頻発。
固定SL80/TP240は「伸びた波を取り切る」構造のため、一度トレンドに乗るとリワードが勝率をカバー。 -
2022:日銀の政策スタンスを背景に円安トレンドが長期化。
トレンドフォロー寄りの利確設計(TP240)が刺さり、資産曲線の押し上げに寄与しやすいフェーズ。 -
2023前半:ややレンジ~持ち合い気味の区間では、勝率低下でもSLが浅すぎない80pipsによりノイズ切りが可能。
総じて、環境変化に対して「勝率でなくRRで耐える」思想が結果に表れています。
リスク管理の観点(実運用のコツ)
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ロット管理:現設定は0.01固定で極めて保守的。
資金増加に応じて等倍~0.5倍の逓増でロットを上げると、DD率を抑えつつ増益が狙えます。
例)$300→0.02、$600→0.03…のような段階ロット。 -
DDの抑制:相対DDが大きめな点は、日次損失カット(MaxLossJPY)の厳格化または週次損失上限の併用で平滑化可能。
連敗11に備え、日/週ごとのトレード回数上限も有効。 -
時間帯最適化:ロンドン初動~NY序盤にフォーカスするため、EntryStart 2:00/End 22:00は理に適う設定。
より保守的にするなら、重大指標30分前後の自動回避(手動カレンダー連携)も推奨。 -
BE・TP/SLチューニング:BETrigger 160→120–140pipsへ軽微に引き下げると、反転の取りこぼしをさらに軽減できる余地。
TP/SLは現状バランス良好(約3:1)で期待値確保に寄与。 -
ブローカー条件:MaxSpread 5pips前提のため、平均スプレッドと約定品質の良い口座を選定。
レバ1:1000は証拠金効率に優れる一方、過剰ロット禁止の規律を徹底。
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まとめと考察
強み
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PF 1.18・期待値プラスを低ロット固定で実現。
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回復率 3.05/LR相関 0.94で、資産曲線の持続的な右肩上がりを確認。
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TP240/SL80/BE保護・クールダウン・スプレッド制限が悪環境回避と大勝の伸ばしに効いている。
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ヒストリー品質99%・5年スパンで多様な相場局面を通過しつつのプラス実績。
弱み
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相対DDが大きめ(残高74.51%)で、局所的な含み損耐性が必要。
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勝率35%台のため、心理的ドローダウン(メンタル負荷)に留意。
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指標急変や流動性低下帯では滑りや薄利撤退が発生し得る。
総合所見
本セットは「低勝率×高RR×保護厚め」の設計で、一撃の伸びで期待値を積み上げるタイプ。
DDはやや大きいものの、回復力と再現性が高く、小口から段階的に増やす長期運用に適しています。
固定ロット→段階ロットへの移行やBE微調整**で、さらに安定度と資金効率の両立が期待できます。
EA導入のメリットと次の一歩
EAを使うメリット(Loxis EAの場合)
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変動相場にも対応:固定TP/SLとBEで、乱高下でも期待値を維持。
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過剰取引を自動抑制:クールダウン・時間帯・スプレッドフィルタで無駄打ち減。
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小資金スタートに親和的:0.01固定ロットで初期$100からでも運用設計が立てやすい。
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シンプル運用:両建てやピラミッドを使わない明快なリスク構造。
投資家目線で言えば、「勝率よりも期待値」を重視する方、ドローダウンを受け入れつつ長期の右肩上がりを狙う方にフィットします。
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