テスト概要
本記事では、Tri-Guard EAを「AUDUSD」M15(2018年7月1日〜2023年7月2日)の5年間でフォワードテストした結果を徹底的に解説します。
本EAは損失制御を重視しつつ、安定的に利益を積み上げる設計が特徴です。
テストの目的は、異なる市場環境(トレンド相場・レンジ相場)を含む長期期間における安定性と収益性を確認することです。
この5年間は、豪ドル米ドルにおいて米中貿易摩擦、新型コロナショック、世界的な利上げ局面など大きなボラティリティが発生した時期であり、EAの耐久性を試すには絶好の期間でした。
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パラメータ設定とその意味
パラメータ | 値 | コメント |
---|---|---|
MaxLossJPY | 500 | 1トレードで許容する最大損失額(円換算)。資金保護の要となる設定 |
MinLots | 0.01 | 最小ロットサイズ。小ロットでの運用が可能 |
MaxLots | 0.1 | 最大ロットサイズ。過剰なリスクを抑制 |
LotStep | 0.01 | ロット増減の刻み幅。リスク調整の柔軟性を確保 |
RiskReward | 0.1 | リスクリワード比率。低めに設定し、勝率重視型 |
Slippage | 10 | 約定許容スリッページ(pips)。高ボラティリティ時の滑りを考慮 |
MaxPositionPerSide | 5 | 片側方向の最大ポジション数。ナンピン・分割エントリー戦略に対応 |
MagicNumber | 41510120250724001 | 複数EA運用時の識別番号 |
UseATR_TPSL | false | ATRによる動的TP/SLは未使用 |
ATR_Timeframe | 15 | ATR計算足(参考値) |
ATRPeriod | 14 | ATR算出期間(参考値) |
ATR_SL_Mult | 30 | ATRによるSL倍率(未使用) |
ATR_TP_Mult | 14 | ATRによるTP倍率(未使用) |
UseFixedTPSL | true | 固定値のTP/SLを使用 |
FixedTP_pips | 220 | 固定TP。やや大きめに設定 |
FixedSL_pips | 260 | 固定SL。損小利大ではなく損大利小寄りの戦略 |
FiboSLLevel | 90 | フィボSLレベル。柔軟なリスク管理用 |
FiboExpTPLevel | 135 | フィボTP拡張レベル |
BuyCooldownSec | 600 | 買いエントリー後の待機時間(秒) |
SellCooldownSec | 600 | 売りエントリー後の待機時間(秒) |
BE_Mode | 2 | ブレークイーブン(建値決済)モード |
BEExpPerc | 70 | BE発動比率 |
BETriggerPips | 200 | 建値移動発動pips |
BE_ATR_Mult | 1.5 | ATRによるBE調整倍率 |
BE_pips | 20 | BE移動pips幅 |
MaxSpreadPips | 5 | 許容スプレッド。スキャルピングリスクを制御 |
AllowHedging | false | 両建て禁止。シンプルな片方向運用 |
EntryStartHour | 2 | エントリー開始時刻(サーバー時間) |
EntryEndHour | 22 | エントリー終了時刻。深夜の薄商いを回避 |
PyramidSLMode | 3 | ピラミッディング時のSL設定モード |
PyramidProfitPips | 10 | 利益拡大のためのピラミッディング利確幅 |
フォワードテスト結果と詳細分析
指標 | 値 |
総損益 | 623.87 USD |
総利益 | 1,746.96 USD |
総損失 | -1,123.09 USD |
プロフィットファクター | 1.56 |
期待利得 | 4.91 |
最大ドローダウン(残高) | 380.21 USD (34.44%) |
最大ドローダウン(証拠金) | 491.86 USD (41.78%) |
総取引数 | 127 |
勝ちトレード数 | 84 (66.14%) |
負けトレード数 | 43 (33.86%) |
最大連勝数 | 31 |
最大連敗数 | 9 |
平均勝ちトレード | 20.80 USD |
平均負けトレード | -26.12 USD |
指標ごとの解説
- 総損益 +623.87 USD:初期証拠金100 USDから大幅な成長を実現。長期安定運用の可能性を示す。
- PF 1.56:十分に健全な水準。リスクリワードが低めでも勝率で補完している。
- 期待利得 4.91:取引1回あたり平均してプラスに働くことを意味し、長期継続で優位性あり。
- DD(34.44%〜41.78%):やや深めのドローダウン。資金効率は高いがリスク管理は必須。
- 勝率 66.14%:高勝率型EA。小さな利益を積み上げるタイプ。
- 最大連勝31回:強いトレンドで継続的に利益を得られる傾向。
- 最大連敗9回:連続損失期の資金管理に注意。
- 平均損失が平均利益を上回るため、損切り時のインパクトが大きい点は弱点。
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市場環境との関連性
テスト期間には、以下の主要イベントがありました:
- 2018-2019年:米中貿易摩擦による豪ドル安トレンド。
- 2020年:コロナショックでの急落と急回復(高ボラティリティ)。
- 2021-2022年:資源高と世界的な利上げによる乱高下。
Tri-Guard EAは、レンジ相場でも安定した勝率を維持し、トレンド局面ではピラミッディングを活用して利益を伸ばす傾向が見られました。
リスク管理の観点
- ドローダウン40%前後はリスク許容度が高めのトレーダー向け。ロット設定を調整すれば20%以下に抑制可能。
- 資金効率は高く、証拠金維持率442%と十分余裕あり。
- ロット管理はMaxLots=0.1で制御されており、過度なリスク増加を避けている点は評価できる。
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まとめと考察
強み
- 高勝率(66%)と安定的な利益曲線。
- 長期のテスト期間でもプラス収益を維持。
- トレンド・レンジ双方に対応可能な柔軟性。
弱み
- 最大ドローダウン40%以上とリスクがやや高め。
- 平均損失額が平均利益額を上回り、損切り時の資金減少インパクトが大きい。
総合所見
Tri-Guard EAは「勝率重視・損小利小」の堅実な戦略で長期収益を実現可能。ただし、連敗期や高ボラティリティ時のドローダウンを受け入れる覚悟が必要です。
中長期運用を前提に、資金を厚めに用意することでポテンシャルを最大化できるでしょう。
EA導入のメリットと次の一歩
Tri-Guard EAを導入するメリット:
- ✅ 高勝率型でメンタル負担を軽減
- ✅ 長期フォワードで安定したプラス実績
- ✅ 自動リスク制御パラメータを搭載
- ✅ トレンド・レンジ両対応で多様な相場に適応
長期の検証結果から見ても、投資家が分散運用の一部として組み込む価値のあるEAと評価できます。
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フォワードテスト結果公開|Tri-Guard EA(AUDUSD M15・2018年7月~2023年7月)|REALINE ちょっと役立つ情報と商品
こんにちは。今回は Tri-Guard EA を実際にフォワードテストにかけた結果をそのまま公開します。 テストしたのは AUDUSDのM15足、期間は 2018年7月1日~2023年7月2日までの約5年間 です。 今回使ったパラメータ設定...