テスト概要
本記事では、Loxis EAをEURUSD(M1/2019年7月1日~2024年7月2日)でフォワードテストした結果を詳細に解説します。
Loxis EAは高頻度なエントリーと多彩なリスクコントロール機能を兼ね備えた先進的EAであり、FX自動売買を効率化したい投資家から注目されています。
今回のテストでは5年分の実際のヒストリカルデータを使用し、様々な相場局面(トレンド・レンジ・急変動)をカバー。
EAの総合力と弱点、そして今後の運用戦略まで、実データに基づき多角的に検証します。
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パラメータ設定とその意味
パラメータ | 設定値 | 解説 |
---|---|---|
MaxLossJPY | 5,000 | 1回の損失を円建てで上限管理。ドローダウン抑制の基礎 |
MinLots | 0.01 | 最小ロット。低資金でも対応しやすい柔軟な設定 |
MaxLots | 0.1 | 最大ロット。ハイリスクを防ぎ、安定運用に寄与 |
LotStep | 0.01 | ロット増減幅。微調整しやすい設計 |
RiskReward | 0.1 | リスクリワード設定。TPとSLのバランスを管理 |
Slippage | 10 | 約定許容スリッページ。値動きが激しい場面での滑りを吸収 |
MaxPositionPerSide | 10 | 同時最大ポジ数。過剰な建玉を制限しリスク管理 |
MagicNumber | 12345 | EA識別用ID。他EAと混同防止 |
UseATR_TPSL | false | ATRベースのTP/SLは未使用。固定TP/SLで運用 |
ATR_Timeframe | 15 | ATR計算足(未使用) |
ATRPeriod | 14 | ATR期間(未使用) |
ATR_TP_Mult | 30.0 | ATR×TP倍率(未使用) |
ATR_SL_Mult | 16.0 | ATR×SL倍率(未使用) |
UseFixedTPSL | true | 固定TP/SL利用。裁量性排除で運用再現性向上 |
FixedTP_pips | 260 | TP値(pips)。値幅を大きめにとることでトレンド追従性アップ |
FixedSL_pips | 300 | SL値(pips)。ドローダウン抑制の主軸 |
FiboExpTPLevel | 135.0 | フィボTPレベル(特殊ロジック用、通常時は未反映) |
FiboSLLevel | 90.0 | フィボSLレベル(特殊ロジック用、通常時は未反映) |
BuyCooldownSec | 600 | 新規買いポジションのクールダウン時間(10分間)。連続発注リスクの抑制 |
SellCooldownSec | 600 | 新規売りポジションのクールダウン時間(10分間) |
BE_Mode | 2 | ブレイクイーブン設定モード。利益確定の工夫 |
BEExpPerc | 70.0 | BE移動割合(利幅の70%到達でストップを建値寄りに移動) |
BETriggerPips | 60 | BEトリガー発動幅(60pips到達でBE機能作動) |
BE_ATR_Mult | 1.5 | ATRによるBE位置調整倍率(BE機能で使われる補正値) |
BE_pips | 5.0 | BE移動幅(pips単位) |
MaxSpreadPips | 5.0 | スプレッド制限(5pips超はエントリー不可)。悪条件下でのエントリー回避 |
AllowHedging | false | 両建て禁止。純粋な片側売買戦略でリスククリア |
PyramidSLMode | 0 | ピラミッディングSLモード(未使用) |
PyramidProfitPips | 60 | ピラミッド利益幅(未使用) |
EntryStartHour | 2 | エントリー開始時刻(欧州・NY市場の流動性時間帯を意識) |
EntryStartMinute | 0 | エントリー開始分 |
EntryEndHour | 22 | エントリー終了時刻 |
EntryEndMinute | 0 | エントリー終了分 |
フォワードテスト結果と詳細分析
指標 | 数値 |
---|---|
総損益 | 154,830 JPY |
総利益 | 671,153 JPY |
総損失 | -516,323 JPY |
プロフィットファクター(PF) | 1.30 |
期待利得 | 374.89 JPY |
最大ドローダウン(残高) | 60% (104,342) |
最大ドローダウン(証拠金) | 68% (128,892) |
総取引数 | 413 |
勝ちトレード数(勝率) | 274(66.34%) |
負けトレード数(負率) | 139(33.66%) |
最大連勝数 | 43 |
最大連敗数 | 15 |
平均勝ちトレード | 2,449 JPY |
平均負けトレード | -3,715 JPY |
指標ごとの解説
総損益/プロフィットファクター(PF)
総損益は154,830円としっかりプラス圏を維持し、プロフィットファクターは1.30。
PFが1.2を超えると「統計的優位性」が十分ある水準であり、長期で使うに足る戦略と評価できます。
ただし超高勝率型ではなく、リスクコントロールを前提としたバランス型EAという印象です。
期待利得
1トレードあたり374.89円の期待値。取引数が413回と多いため、「長期継続でコツコツ利益を積み上げるタイプ」であることがわかります。
短期・単発での爆発力よりも、統計的優位性と資金管理重視の方に向いているでしょう。
勝率/最大連勝・連敗
全体勝率66.34%、ショートでは70.72%と高水準。最大連敗数は15回ですが、勝率水準を踏まえれば「耐性強め」のロジックと評価可能。
最大連勝が43回連続で続いた点は、このEAの地力の高さを示しています。
最大ドローダウン
残高ベースで60%(104,342円)、証拠金ベースで68%(128,892円)とドローダウンはかなり大きめ。資金効率を優先する分、時に大きな含み損も許容する戦略と見て間違いありません。高レバ環境(1:1000)での運用を前提としていますが、「資金余裕+低ロット運用」が現実解となります。
平均勝ち・負けトレード
平均勝ち2,449円に対し平均負け-3,715円。
リスクリワード的にはやや不利ですが、「勝率の高さでカバー」する設計。
コツコツドカン型ですが、最大損失も5,000円(MaxLossJPY)で制限しているため、極端な資金飛びは抑制されています。
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市場環境との関連性
テスト期間(2019-2024)は、コロナショック・ウクライナ危機・米金融政策転換など極端なボラティリティ急増~収束、トレンド相場とレンジの繰り返しが頻繁に発生した時期です。Loxis EAは「明確なトレンド」「適度なレンジ両方」に対応できるロジックですが、急変動期(2020年・2022年前後)にはドローダウンが拡大しやすい傾向が見られます。
その一方で、マーケットが落ち着いた期間では安定した利益積み上げを実現。相場状況に応じた資金管理の徹底が求められるEAといえるでしょう。
リスク管理の観点
最大ドローダウン60%~68%という数値は「証拠金全体の過半を一時的に失う可能性」を示唆します。
・ロットはできる限り低めで運用開始(MaxLots 0.1以下)
・定期的な出金&証拠金分割でリスク分散
・ストップレベルの運用見直し(FixedSLの調整も推奨)
といった実践的な工夫が不可欠です。
一方、「MaxLossJPY」や「クールダウンタイム」など多層的なリスクコントロール機能が組み込まれているため、ヒューマンエラーや暴走系EAより遥かに安全度が高いのは大きな魅力です。
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まとめと考察
強み
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長期・多様な相場で安定してプラス収支を維持(PF 1.3、勝率66%超)
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複数のリスク制御機能により致命傷リスクを限定(MaxLossJPY/ポジ数制限/BE機能等)
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ロジックの汎用性が高く、流動性の高いEURUSDで特に真価を発揮
弱み
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ドローダウンが資金効率重視型ゆえに大きくなりやすい(最大68%)
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コツコツ型のため「一撃利益重視」の投資家には不向き
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激動相場やサプライズイベント時には損失が連鎖しやすい
総合所見
総じて、Loxis EAは「相場の平均的な動きでしっかりプラスを出し続ける」堅実派EAです。
一方で、「資金を守る仕組みは万全」ですが、証拠金ギリギリ運用や大ロット運用には注意が必要。
中長期投資で着実に資金を増やしたい方、過去のヒストリーで検証済みの安心感を重視する方におすすめです。
EA導入のメリットと次の一歩
Loxis EA導入メリットを整理します:
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長期安定運用×多層リスク管理で「想定外」を極小化
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パラメータ柔軟調整&堅牢なアルゴリズムで、どんな相場でも活躍
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面倒な手動監視・決済が不要、24時間稼働でチャンスを逃さない
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ユーザー側のミスや感情トレードを完全排除、投資ストレス大幅軽減
このEAは、「手間なく、リスクをコントロールしつつ、時間とお金を同時に守りたい」という投資家に特に相性抜群。
まだLoxis EAを体感していない方は、この実績と安心感をぜひご自身の運用で実感してみてください!
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