Windowsが起動しない時は、①周辺機器を外して再起動 → ②回復環境(WinRE)の「スタートアップ修復」→ ③それでも直らなければ他のツールか相談、の順に進めます。「この PC をリセット」などデータに影響する操作は最後にします。
この記事では、Microsoftの公式情報にもとづいて、回復環境に入る方法と、各ツールが何をするのかを整理します。パソコンの機種によって画面や項目の名前が少し違うことがあります。
(確認元:Microsoft Learn「Windows 回復環境 (Windows RE)」「WinRE のトラブルシューティング機能」、Microsoft サポート「Windows 回復環境」。2026年10月2日に確認しました。起動しない原因は多く、ここで紹介する方法で直らないこともあります)
まず症状を見分ける
次の表は、症状から原因を絞るための目安です。症状だけで原因を断定することはできません。
| 症状 | 考えられる方向 |
|---|---|
| 電源ランプもファンも反応しない | 電源ケーブル・アダプター・バッテリーなど電源まわりの問題 |
| メーカーのロゴは出るが、Windowsの画面に進まない・「自動修復」と表示される | Windows側の問題。回復環境(WinRE)で直せる場合がある |
| 異音がする、極端に遅い、保存先のドライブが認識されない | ストレージ(HDD・SSD)の故障の可能性。操作を重ねる前に専門の窓口へ |
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手順1・2:周辺機器を外す/回復環境に入る
手順1:周辺機器を外して再起動する
- 電源を完全に切る(ノートパソコンはACアダプターも外す)
- USBメモリ・SDカード・外付けドライブ・プリンターなど、マウスとキーボード以外の周辺機器を外す
- 電源を入れ直す
接続している機器が起動の邪魔をしていることがあります。これで起動すれば、外した機器を1つずつつなぎ直して原因を探します。
手順2:回復環境(Windows RE)に入る
Windows回復環境(WinRE)は、起動できないWindowsの一般的な原因を修復するための環境です。Microsoftによると、次の場合は自動的にWinREが始まります。
- Windowsの起動が2回連続して失敗した
- 起動が完了してから2分以内に、予期しないシャットダウンが2回続いた
- 起動が完了してから2分以内に、システムの再起動が2回続いた
自動で始まらない場合や、Windowsは動くが調子が悪い場合は、手動で入ります。
| Windowsが… | 入り方(Microsoftの案内) |
|---|---|
| 動く | 「設定」→「システム」→「回復」で、「高度なスタートアップ」の「今すぐ再起動」を選ぶ |
| サインイン画面まで進む | 画面右下の電源ボタンから、Shiftキーを押しながら「再起動」を選ぶ |
| 動かない | 回復ドライブ(USB)や、インストールメディアから起動する。機種によっては、メーカーが用意した回復ボタンもある |
Microsoftは、電源が切れるなど途中の事情で、起動に問題がなくてもWinREが始まることがあると説明しています。
手順3:WinREのツールを順に試す
WinREには、次のようなツールがあります。データへの影響が小さいものから順に試します。
| 順 | ツール | 何をするか・注意点 |
|---|---|---|
| 1 | スタートアップ修復 | 起動できない原因を自動で診断して修復する |
| 2 | スタートアップ設定(セーフモードなど) | 最小限の構成で起動して、問題のあるソフトや設定を確認・削除する。選べる起動方法とキーは画面に表示される |
| 3 | 更新プログラムのアンインストール | 更新プログラムを入れた後から起動しなくなった場合に試す |
| 4 | システムの復元(ポイントインタイム復元) | 以前の時点の状態に戻す。Microsoftによると、システムファイルと設定が戻り、個人用のファイルは戻りません。復元ポイントがない場合は使えない |
| 5 | この PC をリセット | Windowsを入れ直す。最後の手段。実行する前に下の注意を読む |
メニューの名前は、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」の中にあるのが一般的です。表記は機種やWindowsのバージョンで少し違います。
BitLockerの回復キーを求められた時
Microsoftは、デバイスを暗号化している場合、WinREの特定のツールを使うのにBitLockerの回復キーが必要になると説明しています。また、ボリュームの暗号化を解除するキーがなければ、暗号化されたファイルにはアクセスできません。回復キーを求められたら、保存先(Microsoftアカウントや、職場・学校の管理者など)を確認してください。
「この PC をリセット」の前に
リセットは、起動できない状態を解消できる一方で、ファイルやアプリが消える可能性があります。リセットには、個人用ファイルを残す選択肢がありますが、起動できない状態での操作が途中で失敗することもあります。取り戻せないデータがある場合は、実行する前に次のどちらかを検討してください。
- 別のパソコンにつないでデータを取り出せないか確認する(ストレージが認識される場合)
- データ復旧の対応もしている窓口に相談する
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自分で直さない方がよい場合
- 異音がする、においがする、触れないほど熱い
- 落とした・水に濡れた後から起動しない
- スタートアップ修復を何度か実行しても、同じ画面に戻る
- 起動できないパソコンに、仕事の記録など取り戻せないデータが入っている
こうした場合は、操作を重ねるほど状態が悪くなることがあります。相談する時は、次のことを伝えられるようにしておくと、話が早く進みます。
- いつから起動しないか、その直前に何があったか(更新プログラム・停電・落下など)
- 画面に表示されているメッセージ(スマホで撮っておくと確実です)
- 試したこと(周辺機器を外した、スタートアップ修復を何回実行した、など)
- 一番大事なデータの場所とファイル名
まとめ
- まず周辺機器を外して再起動する
- 起動失敗が2回続くと、Windows回復環境(WinRE)が自動で始まる。手動でも「設定」→「システム」→「回復」から入れる
- スタートアップ修復 → セーフモード → 更新プログラムのアンインストール → システムの復元 → 「この PC をリセット」の順に、データへの影響が小さいものから試す
- 取り戻せないデータがある時や、故障が疑われる時は、リセットや操作を重ねる前に専門の窓口に相談する
削除してしまったファイルを探す場合は、Windowsで削除したファイルを元に戻す方法を見てください。

