FXの期待値って知っていますか?
FXトレードを一定期間続けてきて、以下の様に思った事は無いでしょうか?
「勝率はいいのにトータルプラスにならない…」
「利益はでているけど、思う様に利益が伸びない…」
どれだけ勝率が高くてもトータルプラスにならないと意味は無いですし
自分が想定していた利益になかなか到達しない事は良く聞く話です。
そこで重要なのが「期待値」です。
今回は、FXトレードにおける「期待値」について解説していきます。
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期待値の理解はトータルプラスへの近道
もし、これから解説する「期待値」を正しく理解する事が出来れば
トレードルールの見直しを正しく判断する事が出来ます。
正しいトレードルールの見直しが出来れば、トータルプラスへグッと近づく事が出来ます。
その為にも、「期待値」についてしっかり理解しておくことをおすすめします。
期待値とは…
FXの「期待値」とは、1トレードあたりで稼ぐことのできる平均値を指します。
例えば10回トレードしたとします。
100万円÷10回トレード=10万円(期待値)
となります。
-10万円÷10回トレード=-1万円(期待値)
となります。
FXトレードは、全てのトレードで勝つ事はできません。
勝ちトレードと負けトレードを繰り返しながらトータルプラスを目指します。
なので、自分のトレードが一定期間で、どの程度の期待値を出す事ができるのかを
算出しておくことは大事なんです。
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期待値を計算してみよう
上記の様に、簡単に期待値を算出できればいいのですが、実際のトレードでは勝ち負けが
複雑に混ざっているので少しややこしくなります。
しかし、計算方法をしっておけば算出する事は可能です。
(勝率)×(勝ちトレードの平均利益)-(負率)× 負けトレードの平均損失)=期待値
上記が期待値の計算式です。
具体例を見てみましょう。
勝率が高い事はあまり意味が無い
30トレードの勝率が80%で24トレードの勝ちトレードの平均利益が5万円で
残り20%の6回の負けトレードの平均損失が30万円の期待値の計算式は…
80%×5万円-20%×30万円=-2万円
上記の結果、期待値は-2万円となります。
勝率が高くても期待値が-2万円なので、このままトレードを続けてもトータルプラスにならない…
という結果になってしまいます。
トータルプラスは期待値が大事
もう一つ例をあげます。
50トレードの勝率が40%で20トレードの勝ちトレードの平均利益が50万円
残り60%の30回の負けトレードの平均損失が10万円の期待値の計算式は以下です。
40%×50万円-60%×10万円=14万円
上記の結果、期待値は6万円となります。
この様に、勝率が50%を割っていても期待値がプラスで有れば
トータルプラスを目指す事ができるとういわけです。
皆さんは、どちらのトレードを目指しますか?
この機会に考えてみてください。
期待値の使い方
では、実際に期待値をどう利用すればトータルプラスの勝ちトレーダーになれるのか?
解説していきます。
今のトレードの期待値を算出する
今現在のトレードで思う様に利益が出せていないのであれば、
まずは期待値を算出してみましょう。
その結果、期待値がマイナスの場合はひとまず今のトレード方法は一旦中止しましょう。
そして、次項を考えてみましょう。
トレードルールを見直してみる
現在のトレードルールの期待値がマイナスだからといって、全く別のトレードスタイルを構築する必要は無いです。
どうすればいいかと言うと…
具体的に以下を考えてみます。
損切りラインはもう少し小さくできないか?
まずは、この二つの内どちらかを見直し、期待値を再計算してみましょう。
その結果、プラスになっているので有れば過去のトレードで検証してみましょう。
その上で「いけるかも…」と思ったのであれば、実トレードで試してみてください。
新しいトレードスタイル・ルールを構築するには…
一般的なFXトレーダーは自分なりのトレードルールを持っています。
しかし、まだ駆け出したばかりの新米トレーダーの場合
トレードルールを持っていない場合が多いです。
そんな時は、適当にトレードを行うのはやめてまずは自分なりのトレードスタイルや
トレードルールを構築しましょう。
もし、どうやってトレードスタイルやトレードルールを構築すればいいのかわからない場合は
著名な本で学びましょう。
実際に私も持っている本を紹介しましょうで興味が有れば参考にしてください。
もっと具体的に勉強する順番を紹介していますのでご覧ください。