エクセルで小数点以下の数字で困っていませんか?
エクセルで表計算を行っていて、書式設定で小数点以下が見えないようになっているだけで実際には小数点以下が有って足し算や掛け算を行った時に意図した計算結果にならなかった事は有りませんか?
仮に小数点以下の数字が有ったとしても小数点の無い数字=整数として計算してくれれば意図した計算結果にできますよね。
そこで今回は、小数点の有る数字を整数として認識させるINT関数の解説となります。
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INT関数の使い方
INT関数はどういった意味や役割があるのか?
具体的にどうやって使うのか?
同じような関数は無いのか?
このような疑問を解説していきましょう。
INT関数の役割
INT関数はイント関数と読みます。
INT関数の役割は「セル内の数値の小数点以下を切り捨てる。但し元の数値よりゼロに近づかないる」です。
INT関数の数式は以下となります。
=INT(セル番号)
INT関数の基本の使い方
例えば、=INT()で指定すると以下の様に処理されます。
「3.3」→「3」の数字が返される
「3.5」→「3」の数字が返される
「3.9」→「3」の数字が返される
この様に小数点以下の数値が0-9のどの値でも切り捨て値が返ってきます。
表計算で小数点以下の数字が存在はしているが、SUMやPRODUCTで計算処理を行う際に小数点以下を無視して計算したい場合に重宝しますね。
マイナス値の時の返り値に注意
INT関数は「セル内の数値の小数点以下を切り捨てる。但し元の数値よりゼロに近づかない」ですが、セル内の数値がマイナスの時は以下の様に処理されます。
「-3.3」→「-4」の数字が返される
「-3.5」→「-4」の数字が返される
「-3.9」→「-4」の数字が返される
マイナスの時は「-3」が返されるイメージになりがちですが「-4」が返されます。
理由は「-3」より「-3.3」「-3.5」「-3.9」の方が数字が大きく「-3」が返されると切り上げ処理になるので「-4」が返されるわけです。
プラス値とイメージが少し異なるので覚えておきましょう。
INT関数とROUNDDOWN関数の違い
同じように小数点以下の処理をするものでROUND関数が有ります。
では、ROUND関数とINT関数の違いがどこにあるかというと「小数点以下の処理位置」と「マイナス値の処理方法」です。
ROUNDDOWN関数は小数点のどこを処理するか必ず指定する
INT関数は、小数点第一位のみを切り捨て処理しますが、ROUNDDOWN関数は小数点第何位を切り捨て処理するかを必ず指定します。
なので小数点第二位や三位など一位以外を切り捨て処理したい時は、ROUND関数を使いましょう。
マイナス値の切り捨て処理方法が異なる
まずは、INT関数のマイナス値の返り値を復習しましょう。
「-3.3」→「-4」の数字が返される
「-3.5」→「-4」の数字が返される
「-3.9」→「-4」の数字が返される
次にROUNDDOWN関数でのマイナス値の返り値は以下の様になります。
「-3.3」→「-3」の数字が返される
「-3.5」→「-3」の数字が返される
「-3.9」→「-3」の数字が返される
この様にINT関数は、元の数値よりゼロに近づかないというルールがありますが、ROUNDDOWN関数は返り値の値がゼロに近いか遠いかに関わらず切り捨て処理した値が返ってきます。
こちらの点も注意しておきましょう。
ROUNDDOWN関数について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
INT関数とTRUNC関数の違い
同じように小数点以下の処理をするものでTRUNC関数というものも有ります。
INT関数とTRUNC関数の違いは、ROUNDDOWN関数と全く同じです。
では、TRUNC関数とROUNDDOWN関数の違いは何か?という事になりますが、返り値には違いは有りません。
数式に違いが有ります。
ROUNDDOWN関数は「小数点第何位を切り捨て処理するかを必ず指定しなければならない」のですが、TRUNC関数は指定しなくても良いという点のみです。
なので、そこまで気にする必要は無いと思います。
エクセルがラクになる関数はもっと有る!
小数点第一位を切り捨て処理するINT関数について解説しましたが理解出来ましたか?
エクセルにはまだまだ便利な関数が有るので、興味が有る方は以下をご覧ください。
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